どうなったらお産が始まるの?体に現れる症状は?

 

こんにちは!看護師れんです。

今回は「お産の始まり」や「体の変化」について簡単に紹介していきます!

 

 

☑お産のはじまりについて

 

赤ちゃんが十分発育して、子宮から外に出て生活できるようになると、子宮が下がった感じがして、ホルモンの分泌も変化していきます。そして、今まであまり分泌されなかった子宮を収縮させるホルモンが出てきて、不規則な痛みが始まります。

 

分娩(お産)が始まると、不規則ながら子宮の収縮が強くなり、子宮の入り口が開いてきて、そこから血の混じったおりものが外に出てきます!

おしるし・産徴とも言います)

 

時には、赤ちゃんの入っている胎胞が破れて中に入っている羊水が出てきます。これが、破水です。この様な時は、医師、助産師に入院の時期を相談していきましょう。

 

*お産が近づいてきたら体には下記の様な症状や見た目の変化が起きます。

空腹感

便が気持ちよく出ない

お腹が張る

腹痛

頻尿になってきた

お腹が突き出た感じがする

赤ちゃんの動きが鈍い

体重があまり増えない

おりものの量が増えるなど…

 

✓複数のサインが表れることも

お産が自然に始まる時は、おしるし陣痛前駆陣痛)、前期破水のうちいずれかのサインがお母さんの体に表れます。どれがきっかけになるかは人それぞれです。どれか1つだけでなく、複数のサインが同時に起こることもあります。その時が来るまでわかりませんが、「もうすぐ赤ちゃんが生まれますよ」という体からのメッセージです。

 

 

☑妊娠後期のよくある体の変化と対処法

 

✓お腹の張り

お腹の張りは、子宮が収縮する為に起こるお腹の緊張感のことです。張る場所や感じ方には個人差があります。

妊娠後期を迎える頃には、子宮の筋肉は十分に伸びていますが、胎動による刺激でお腹全体が張りやすい傾向にあります。「お産の予行演習」として、不規則な張りも起こるようになります。

28~36週までの方は、1時間に1回程度の張りで、安静にして治まるようなら問題はありません。

37週以降の方は、お産の準備が始まるため動いても問題はありません。

*おりものが多かったり、出血を伴ったりする場合は切迫早産の可能性があります。しばらく横になっていてもお腹の張りがずっと続いて治まらない時や、いつもと違う強い張りを感じた時、痛みを伴う時など、病院へ連絡しましょう。

 

✓頻尿・尿漏れ

膀胱は子宮のすぐ前にある為、大きな子宮に圧迫されて、尿がたくさん溜まらないうちに排尿したくなってしまいます。その為、妊娠後期は、頻尿傾向になります。

*尿意を我慢すると、膀胱炎を招くこともあるので、まめにトイレに行くようにしましょう。夜間頻尿で眠れない場合には就寝前に水分を控えるなど工夫してみましょう。

*頻尿対策として水を飲む回数を減らすことはやめてください!水分は必ず必要なので、寝る前に控える程度にしましょうね。

 

✓足がつる・手のしびれ

妊娠中は大きなお腹を支えて、足の筋肉が疲労しています。また、子宮が下半身の血管を圧迫する為、血行も滞りがちになります。妊娠によって体内の水分が増加することで、むくみやすくななったり、足がつったり(こむらがえり)、手がしびれたりする要因になっています。入浴中にマッサージをしたり、塩分を取りすぎたりしないように注意しましましょう。

☆ただし、水分は必要なので通常どおり取るようにしましょう。

 

✓眠れない

妊娠後期になると、大きくなった子宮が大動脈を圧迫する為、息苦しくなったり、熟睡できなくなったりすることが多くなります。また、お産が近づくと、色々な不安が出てきて神経が過敏になりがちです。心配事があれば、夫やご家族の方、医師、助産師に相談して1人で抱え込まないことが大事です。好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、友達と会話を楽しんだりリラックスできることを探してみましょう。また、耳たぶの後ろ側で首周りのくぼみにある眠気を促すツボ「安眠穴(あんみんけつ)」と呼ばれるツボは、興奮した体を休め、不眠の解消に効果があります。

 

✓恥骨痛・股関節痛

お産が近づくにつれ、赤ちゃんがだんだん下がってくる為、恥骨が圧迫を受けて、太ももの付け根に痛みを感じるようになります。ホルモンの働きで、関節が緩んでくるのも原因の1つです。

恥骨や股関節に痛みがあると、動くのがおっくうになりますが、動かないとかえって痛みが増すことになります。そんな時は、股関節痛を緩和するエクササイズを行ってみましょう。無理せずにできる範囲の運動をゆっくりと行いもしも途中で恥骨部分が痛むようなら中止しましょう。

 

*エクササイズ ももの付け根を回してよくほぐしましょう!

①仰向けに寝た状態で両足を開き、お腹の横あたりに持ち上げて、ひざを曲げましょう。手のひらは膝の上に置き、顎を引いて、目線は股の間を見る様にして下さい。

②腕の力を使って、ももの付け根が円を描くように、両足全体をゆっくりと回しましょう。お腹が大きくなったら、片足ずつやると楽です。

無理のない程度にやってみてくださいね。